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出品の酒器には、長寿、健康、繁栄などの縁起物の海老が描かれています。共箱入りですが、蓋の表裏に箱書きと落款が。箱書きの崩し字は判読が容易ではなく、判読誤りがあればご容赦下さい。 表に、箱書き「赤水窯(せきすいがま) 酒器」、白文の「赤水陶印」、その下に、朱文の「金渓堂?」の落款。 裏に、箱書き「佐渡無名異(さどむみょうい) 無名異造 赤水窯」、朱文の「赤水」の落款。 また、徳利の底近くに(画像11、12)、猪口高台内に(画像15、17、19)、「赤水」の陶印が見られます。 「無名異焼」とは、赤褐色で硬質感のある独特の陶器で、佐渡特有の「無名異」と呼ばれる土を作陶に用いたもの。江戸後期の陶芸家「伊藤甚兵衛」が「無名異焼」の創始とされ、それ以来続く「無名異焼」の窯元「赤水窯」の代々は、陶芸家「伊藤赤水」を襲名。 新潟県佐渡出身の5代目(1941年~)は、4代目の長男とし生まれるが、20代前に4代目を亡くしたため、3代目の祖父に師事し技術を学び技法の研究と錬磨につとめた。国内外で華々しい活躍、1977年5代目を襲名、2003年には人間国宝に認定される。当代は6代目。 出品の酒器は、作風や箱書きの筆跡から、5代目の作品ではなく、3代目「伊藤赤水」の作品で、時期は大正~昭和初期だと思います。 酒器は共箱入り保管品ですが、相応の経年で共箱には汚れや変色、蓋に若干の反り、木釘の代りに鉄釘の補修跡などが見られます。酒器の使用状況は不明ですが、徳利、猪口に汚れやキズ、欠け、ヒビなどはほとんど見られません。なお、栞はありません。 大きさ(㌢)重さはおよそ次の通りです。 【徳利】(大きさはほぼ同じ) 高さ14.2、口径3、底径5/ 肩径5、胴径5.5/ 重さ120㌘、117㌘/ 【猪口海老】 口径5.2、高さ3/ 高台0.7、径2.2/重さ24㌘/ 【猪口寿】 口径5、高さ2.5/ 高台0.5、径2.2/重さ31㌘/ 【猪口梅?】 口径5.2、高さ2.5/ 高台0.5、径2.4/重さ32㌘/ 【共箱】 縦18、横22.3、高9.3/ 重さ306㌘/ 3代目「伊東赤水」作と考えられる、佐渡「無名異」焼、時代物の酒器です。使用感がほとんど見られず、汚れや損傷もほとんどありません。 酒器の絵柄は海老などの縁起物で、何かの祝事などでお使いいただければ幸いです。
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出品の酒器には、長寿、健康、繁栄などの縁起物の海老が描かれています。共箱入りですが、蓋の表裏に箱書きと落款が。箱書きの崩し字は判読が容易ではなく、判読誤りがあればご容赦下さい。
表に、箱書き「赤水窯(せきすいがま) 酒器」、白文の「赤水陶印」、その下に、朱文の「金渓堂?」の落款。
裏に、箱書き「佐渡無名異(さどむみょうい) 無名異造 赤水窯」、朱文の「赤水」の落款。
また、徳利の底近くに(画像11、12)、猪口高台内に(画像15、17、19)、「赤水」の陶印が見られます。
「無名異焼」とは、赤褐色で硬質感のある独特の陶器で、佐渡特有の「無名異」と呼ばれる土を作陶に用いたもの。江戸後期の陶芸家「伊藤甚兵衛」が「無名異焼」の創始とされ、それ以来続く「無名異焼」の窯元「赤水窯」の代々は、陶芸家「伊藤赤水」を襲名。
新潟県佐渡出身の5代目(1941年~)は、4代目の長男とし生まれるが、20代前に4代目を亡くしたため、3代目の祖父に師事し技術を学び技法の研究と錬磨につとめた。国内外で華々しい活躍、1977年5代目を襲名、2003年には人間国宝に認定される。当代は6代目。
出品の酒器は、作風や箱書きの筆跡から、5代目の作品ではなく、3代目「伊藤赤水」の作品で、時期は大正~昭和初期だと思います。
酒器は共箱入り保管品ですが、相応の経年で共箱には汚れや変色、蓋に若干の反り、木釘の代りに鉄釘の補修跡などが見られます。酒器の使用状況は不明ですが、徳利、猪口に汚れやキズ、欠け、ヒビなどはほとんど見られません。なお、栞はありません。
大きさ(㌢)重さはおよそ次の通りです。
【徳利】(大きさはほぼ同じ)
高さ14.2、口径3、底径5/
肩径5、胴径5.5/
重さ120㌘、117㌘/
【猪口海老】
口径5.2、高さ3/
高台0.7、径2.2/重さ24㌘/
【猪口寿】
口径5、高さ2.5/
高台0.5、径2.2/重さ31㌘/
【猪口梅?】
口径5.2、高さ2.5/
高台0.5、径2.4/重さ32㌘/
【共箱】
縦18、横22.3、高9.3/
重さ306㌘/
3代目「伊東赤水」作と考えられる、佐渡「無名異」焼、時代物の酒器です。使用感がほとんど見られず、汚れや損傷もほとんどありません。
酒器の絵柄は海老などの縁起物で、何かの祝事などでお使いいただければ幸いです。
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